オンデマンド印刷とオフセット印刷とは? メリット・デメリット
個人で作る商業誌や同人誌はオンデマンド印刷が早くて安い。企業のポスターはクオリティーの高いオフセット印刷がいいのではと、聞いたことや、話したことはありませんか。実際のところ、どちらに軍配が上がるのでしょうか。メリット・デメリットを紹介します。
有版印刷とは
オンデマンドとオフセットを比較する前に、有版印刷について知ってほしいと思います。
有版の印刷物を作るには、
「原稿」・「印刷版」・「インキ(色材)」・「印刷機械」・「被印刷物(紙・布地・プラスチックフィルム・木材・金属など)」の5点が必要です。
有版印刷は、オフセット印刷だけでなく「4大印刷法」と呼ばれ、他にも方法があります。
・平版印刷(オフセット印刷)…カレンダー、ポスター
・凸版印刷(活版印刷、フレキソ印刷)…名刺、帳簿類
・凹板印刷(グラビア印刷)…写真集、美術品、雑誌のグラビア
・孔板印刷(スクリーン印刷)…パソコンのキーボード、金属、ゴム
※印刷方法と代表的な印刷物
オンデマンド印刷のメリット・デメリット
印刷とは、作った版にインキを転写することが原理でしたが、コンピューターの飛躍的な進化によるデジタル化により、印刷版を使用しない無版印刷と呼ばれるオンデマンド印刷が登場しました。
・オンデマンド印刷登場の背景・需要
オンデマンド印刷の登場の背景には、例えば、個人で発注する印刷物なら多くても数百部程度で、数千部に達しない印刷物は世の中に多く存在します。
オフセット印刷は大量に印刷するには向くが、10部など少数の製品を作るにはコスト面で難しいことが課題でした。
そのような背景や需要の中、E-printやCHROMAPRESS、XEICONといったコンピューターから直接印刷するオンデマンド印刷機が登場しました。
オンデマンド印刷の最大の魅了は、小ロットの印刷が行なえることです。
今まで300部必要な印刷部を1,000部刷って、300部だけ納品するなどの無駄を一切なくしました。
また、オンデマンド印刷にしかできないことがあります。
バリアブルデータの印刷です。データに基づき、1枚1枚違った印刷物の制作が可能です。当社は、処理能力に難があったが、現代のCPの発展により、オンデマンドビジネスが大きな市場になりました。
オンデマンド印刷は、レーザープリンター、インクジェット方式、電子写真方式などがあります。プリントオンデマンド(POD)と呼ばれることもあります。
イメージとして、パソコン画面からプリンターに出力する方法です。
■メリット
・版を必要としないので、スピード印刷を実現。状況によって翌日、納品が可能。
・名前の通り、「必要に応じて」少ない数(小ロット)でも、安い値段で印刷が可能。急ぎの少量の印刷物をリーズナブルに提供できる。
・原稿の修正や内容の差し替えをスピーディーに対応できる。記載内容が変わりやすいパンプレット、カタログ、自費出版(同人誌)に向いている。
■デメリット
・何万部も超えるような、大量印刷に向かない。輪転機のような大きな機械ではないため大ロット向きではない。
・オフセット印刷に比べて、画質が落ちると言われるが、近年は技術が飛躍的に進歩しているので、美術品などのレベルでもない限り、遜色を感じさせません。
オフセット印刷のメリット・デメリット
有版印刷の中で、商業印刷の多くを占めるオフセット印刷を見ていきましょう。
■メリット
・多色刷りに適しているので、写真集、美術品など色がある製品が得意。
・判を傷めずに新聞など大量印刷が可能
■デメリット
・版を作る時間がかかるので、納品に時間がかかる
・小ロットをオンデマンド印刷と比べると、コストが高い
・名刺を頼んだ場合は、ある程度の数(500枚以上など)を注文する必要がある
・インクの乾燥にかかる時間が必要
・同じ製品でも、大量に印刷すると色味が薄い物が出てくる可能性がある
最後に
オンデマンド印刷機の進歩で、ますます、オンデマンドにマッチした印刷製品が増えてくるでしょう。これからの印刷業界では、オンデマンド印刷の特性を活かして、お客様のニーズに応えていくことが必要だと考えます。早く・安く、そして、質の高い製品を納品できるかどうかが、運命の分かれ道になってきます。
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